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真珠の養殖

真珠は宝石の一種なので、天然の真珠が主だというイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、現在、流通しているほとんどの真珠は養殖の真珠なのです。

なぜなら、天然の真珠は非常にまれで貴重なもので、市販されるほど出回らないからです。

真珠の養殖は、中国では11世紀ごろにはすでに養殖が行われていたと言われています。

そのころは、まだ量産できるまでの技術はありませんでした。

日本ではじめて真珠が養殖されたのは、箕作佳吉による指導を受けた御木本幸吉によるものでした。

英虞湾神明浦でアコヤガイの半円真珠を養殖したのが日本での最初の養殖真珠と言われます。

その後、1905年に同じく英虞湾の多徳島において真円真珠の養殖に成功しています。

真珠の養殖の技法の特許と言えば、西川藤吉・見瀬辰平でしょう。

西川藤吉は日本で最初に養殖真珠を作った御木本幸吉の次女の夫ですが、真円真珠養殖の真珠形成法の特許を取得
したのです。

現在の真珠の養殖の技法も西川・見瀬両名の特許技術に負うところが多いのです。

真珠の養殖の方法は、母貝となる貝を開けて真珠袋と呼ばれるところに真珠の核を注入し、再び海に沈めて1~4年
育てられるのです。

養殖真珠は、真珠の核を注入した貝すべてが美しい真珠となるわけではありません。

数十個の中から市場に送り出すことのできる真珠は数個であると言われます。

このように、真珠の養殖はきわめてデリケートな作業と長い年月を経て行われるものなのです。

養殖の真珠であっても高価な理由がここにあるのです。

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